入居者から家賃を下げてほしいと言われ・・

2021年04月18日

入居者からの家賃の値下げについて最近よく家主様から相談を受けます。

 

ここ20年の家賃の値下げ率を申し上げますと新築から10年で約10%、20年で約20%、築20年以上については横ばいというのが徳島市においても、平均的な値下がり率です。

 

またネットで「家賃値下げ・・。」と検索すると、「家賃が下がる!? 知って得する値下げ交渉術」・「家賃の値下げはできるの? 賃貸物件における家賃交渉のホントのところ」などという項目がたくさんあり、家賃の値下げ交渉術と称して交渉の方法や7、8月は値下げ交渉の成功率が高いなどと交渉に適する時期、交渉成功率などの実例などがすぐに調べることのできる世の中です。

 

先日も家主様から入居者から直接家賃引き下げ依頼があり当社に相談がありました。築25年の1DK、入居「期間が6年、30歳代の女性、ご入居中の家賃滞納、共同生活等問題なし、現在家賃55000円払っているが現在空室の家賃をネットで50000円と知ったので5000円下げてほしい・・下げて頂けない場合は他のアパートの転居するつもり・・」との事でした。

 

実際の話として、同じアパート内で20年前の契約の方と最近ご入居された方との家賃の差は一人暮らし用で1万円、ファミリー用で2万円以上あることがたまにございます。もし、そのことを知り、入居者から値下げの要望があれば適正な家賃を協議して値下げしたほうがいいと思います。

 

ただ、もし入居者に家賃滞納や共同生活において問題があるときはご退去いただく良い機会でもありますので、ケースバイケースでご対応ください

 

家賃を値下げした時のご注意です。家主様にとって下げたのにすぐ出られても、また他の入居者に値下げのことを吹聴されても困ります。他の部屋の方に値下げしたことを話さないと約束して頂くことも大切です。

 

値下げ幅も入居者によって様々です。その入居者には入居時にその家賃で納得したうえで契約している弱みがございます。特に新築物件や築浅物件への入居の場合はそれ相応のお部屋に入っているわけですから、短期入居の場合はお断りしもよいかと存じます。

 

入居する部屋によっても完全リフォームした部屋と退去後清掃のみの部屋の入居とは家賃の相違があっても当然です。そのこともただネットの家賃だけの判断で家賃を合わせと言われても困りますので、募集家賃の設定理由を説明し納得していただくことも大切です。

 

 

家賃値下げ