入居者の家賃滞納でお悩みの家主様へ

2020年08月21日

自己管理をされている家主様で家賃滞納者の対応でお困りのことはございませんか?

 

最近は家賃保証会社の必須加入により私ども管理会社が家賃回収業務に関わることが少なくなりました。しかしながら、古い契約の中には家賃保証契約未加入も多く、今でも年に数回家主様から滞納者の相談を受けます。

 

通常の滞納者に対しては原則としてその月のうちに対応処理することです。つまり当月分を当月の末までに回収する・・回収できない場合、つまり次月に繰り越した場合は翌月に2か月分を全額回収なさってください。

 

と申しましても、ほとんどの家主様がトラブルが大きくなって相談にみえられます。本人や連帯保証人に手紙や文書を出したが、何ら返事が無い、電話連絡が取れないというパターンです。

 

私ども管理会社がする対応はまず本人あるいは保証人に何度も時間を変えて電話連絡したり部屋を訪問します。必要があれば保証人の家まで出向き、とりあえず相手と話すチャンスを作ることです。そして、相手の言い分を聞き、今後の支払いまたはご退去など相手の意思を聞き、約束させます。

 

2カ月以上滞納した場合は一括回収が難しくなります。そのまま退去せず住み続ける場合は最低でも1か月以上入金が無いと傷口は広がるばかりなので分割の内容や違約の際の強制退去、連帯保証人への直接請求、家賃回収業者への代位弁済開始、その後の民事訴訟、少額訴訟などの法的手続きする旨の文面を入れて、誓約書を書いていただきます。

 

もちろん退去しても滞納分は支払うよう誓約書で約束させてください。この場合はよく本人が行方不明になりますので、転居先はもちろん勤務先、在職確認、連帯保証人の生存および住所確認、奥様の方のご両親の住所、電話番号なども面談の時にお聞きしてください。

 

家賃収納で管理しにくいのが3、4か月分をまとめて支払う入居者です。未納月になるたびに電話連絡をすると3、4か月分をまとめて振り込んでくれるので家主様も管理会社も安心していると、突然連絡が取れなくなり、あれよあれよという間に3~6ヶ月分が滞納してしまうことが多いです。

 

つい先日もそういう状態で4ヶ月分が滞納したので、家賃保証会社に連絡し回収業務にとりかかっていただく準備に入りました。念のため私が保証契約時の連絡先であるご両親の固定電話に現在の本人の状況をお伝えしようと電話をしたところ5回目くらいにお母様が出られました。状況を説明すると大変驚かれ、すぐに本人と連絡を取って今後の処理について相談されるとの事・・

 

同じ日に本人の携帯にも何度か連絡をしていると8度目くらいに本人が出られて、今の状況と立場を説明したところ、同じくその晩に両親と話をして翌日当社に連絡するとの事でした。

 

翌日、本人とお母さまが来店され家賃滞納額を全額お支払いのうえ、契約を解約し、無事に解決いたしました。

 

この場合、私自身が電話での説明に感情的にならず、相手の立場を冷静に説明し、このまま放っておいたら今後どのようなことになるかを伝え、解決方法を相手に決めていただくことが重要です。

 

よく家主様が失敗なさっているのは電話の回数が少なすぎたり、必要があれば部屋を訪問することを面倒がったりすることです。必要があれば夜の早い時間(午後8時くらいまで)の電話や訪問も実施して下さい。

 

連絡をした、督促をしたという証拠に文書も郵便で出してください。電話がつながらない、返事が無いということで滞納家賃が高額になり、長期のトラブルになった場合の方がずっと面倒です。

 

トラブルを小さなもので解決するには本人と保証人への早期の連絡あるのみです。今後の新賃貸借契約にはぜひ家賃保証会社への加入を必須とし、トラブルを回避しましょう。

 

管理でお悩みの家主様は一度(有)アスミルへご相談下さい。只今、管理アパートを募集しています。

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