家賃保証会社って何でしょうか?

2020年07月13日

賃貸住宅(アパートやマンション)の賃借人(借主)が負う家賃支払債務について、滞納があった場合に連帯して保証してくれる会社のことです。

 

以前はご身内の方にして頂いた連帯保証人の代わりに、アパート等の借主が家賃を滞納した場合、借主が保証料を支払い保証会社と契約していたら代行し、家主様に家賃を払ってくれますので、無職の方、ご両親やご兄弟のおいでない方、外国国籍の方、ご両親やご兄弟に連帯保証人を頼みたくない方などが利用していました。

 

最近は家主様と不動産業者が家賃滞納時のリスクを軽減するために、契約条件としてほとんどのアパート契約に対し必須としてしていますので、契約時によくご確認ください。

家賃保証会社の連帯保証責任は借主様との保証委託契約によって成立しますが、委託契約の締結に当たっては家賃保証会社が借主様の家賃支払能力等について審査がありますので、審査に通らない場合は契約不可ということでご入居できません。


契約が成立すれば借主様は保証料を支払い、家賃保証会社は借主様が家賃を滞納した場合に借主様に代わって家賃を支払ってくれます。この場合、家賃を支払った家賃保証会社は借主様に対し支払った家賃を借主様に直接請求され、免れたわけではありませんので借主様は直接保証会社に家賃を支払わねばなりません。

 

代行支払期間は保証会社にもよりますが、半年から一年間です。本人からの返納支払いが3カ月間以上滞納すれば、支払い能力が無いと判断され裁判、強制退去と進みます。

 

提訴も裁判も強制退去もすべて保証会社が実施してくれますので、家主様は補償会社委託の弁護士からの報告を受けるだけです。但し、保証料の範囲はあくまでも家賃に限り、清掃料やリフォーム料は制限がありますのでご注意ください。

 

これにより、家主様は家賃の滞納リスクから守られ、借主様は無職でも外国人でも天涯孤独の方でも、審査さえ通ればアパートに入ることができる仲介業者としても有難いシステムです。


家賃保証は前述したとおり、従来、ご身内による連帯保証人によることが多かったのですが、保証人に予期しない負担(長期の家賃滞納や過失による火災・水漏れ事故の弁償金)を負わせる可能性があること、保証人を依頼することが難しいことなどから、家賃保証を業務とする保証ビジネス会社がここ数年急激に成長したわけです。

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