退去時清算トラブル
2024年05月20日
家主様が自主管理されているアパートの退去時清算トラブルが増えています。
3/23(土) に配信されたネットニュースによりますと賃貸住宅を退去する際に高額な修繕費用を求められたというような退去時「賃貸住宅の原状回復トラブル」に関する相談は今年度(2023年度)だけですでに公的窓口に1万件以上寄せられているとのことです。
「すべての壁紙の貼替料に13万円」
東京都中野区の女性会社員(39)は昨年、賃貸マンションを退去後に貸主(大家)から修繕費用の見積もりが送られてきて、なんと額は約37万円。
2DK(約55平方メートル)すべての壁紙の貼り替え費用約13万円が含まれていたとのこと。居住期間は約12年。
女性の前には7年ほど別の住人が暮らしており、寝室の壁には女性の子供が落書きの跡が確かに一部あり、他に経年変化によるとみられる色落ちもあったので「すべての部屋の壁紙の貼り替え費用が含まれたことに納得できず」国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で確認したそうです。
すると日照などによる壁の変色は経年変化として、借主(入居者)が原状回復の義務を負うことはないと分類されており、落書きなどの故意による毀損(きそん)は借主が原状回復費用を負担するほうに分類されていました。
女性は、このガイドラインの内容と見積もりへの疑問を記したメールを貸主側に送付した結果、壁紙の費用負担は約13万円から約7000円に減額されたとのことです。
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そして清算トラブルを発生し、問題になっているほとんどが家主様ご自身で管理されているアパート・・・つまり自主管理のアパートであることです。
自主管理の家主様によくあることですが、国交省のガイドラインの内容を把握しておらず「入居時から傷ついていた床などの原状回復も求めたり」「壁紙のわずかな傷で全面の貼り替え費用を請求したり」される方がいまだにおいでます。
国民生活センターや全国の消費生活センターなどに寄せられる「賃貸住宅の原状回復トラブル」は2023年度に1万1531件に上り、昨年12月、不動産・住宅情報サイト「ライフルホームズ」の運営会社が、5年以内に賃貸住宅からの引っ越しを経験した1075人に行った調査でも、51・6%が退去費用に納得できなかったと回答があったようです。(産経新聞)
自主管理の家主様は国交省のガイドラインの内容を充分に把握して退去精算にお取り組みください。
また退去精算にご不安な方は退去立会・精算のスポット管理もアスミルで承りますのでご相談ください。
ご入居者の方の中には最近、お部屋選びの際に自主管理のアパートかしっかりとした管理会社がついているアパートかを確認する方が増えておりますので、ぜひお部屋選びの際にご確認なさってください。
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