12/8丈六寺の紅葉

2020年12月10日

徳島も紅葉シーズンもいよいよ終盤に入りました。12/8に丈六寺へ行ってきました。二の門、三の門辺りは見事な紅葉でしたが、一の門の周辺の紅葉は1週間先くらいですね。

 

徳島県内の寺院の中では文化財が多く阿波の法隆寺とも呼ばれています。奈良時代前期の白雉元年(650)に、天真正覚尼が創建し、朱鳥年間(688~700)に丈六観音像が安置されて以来、尼寺であった淨楽寺を丈六寺に改められたといわれます。

 

11-8丈六寺

 

寺号は丈六仏:一丈六尺(約四・八メートル)の大きさの観音像を安置することに由来します。

 

如来の身長は一丈六尺(四・八メートル)あるとされたことから、仏像はこの大きさで造立することが一つの理想とされましたがほとんどの丈六仏は坐像としてつくられ、実際は半分の大きさで頭頂部から像底までを八尺とした作例が多いようです。この寺の丈六仏も座像であり額までの高さが三・一メートルと微妙に違っています。

12-8丈六寺

 

室町時代の文正元年(1466)、阿波、讃岐、三河の守護職であった細川成之が、再興して、真言宗を禅宗寺院に改め、芸州洞雲寺の高僧金岡用兼(きんこうようけん)禅師を中興開山に招き、寺領200石を寄進したといわれています。

 

12-8丈六寺

 

本堂や観音堂など丈六寺にある多くの建造物が重要文化財に指定されているのですが、普段は扉が閉まっていて一般の人は中を拝観できません。

 

しかし特別公開が行われる11月の3日間だけは観音堂や経蔵(きょうぞう)は扉が開かれ、本堂や書院にいたっては誰でも中に入ることができます。

 

12-8丈六寺

 

血天井は徳雲院、回廊の天井にあります。天正10年(1582)10月16日、久武内蔵助親秋(長曽我部元親の家老)が勝瑞城攻略の論功行賞と偽り、新開入道道善(牛岐城主)を丈六寺に誘い寄せ、酒宴の席で主従を謀殺しました。そのときの血が付着した板を天井に残したものと伝えられています。

 

 

丈六寺は県最古の名刹で本堂・山門・観音堂は国の重要文化財。長曾我部との戦いでの「血天井」が有名です。この日も平日にもかかわらず大勢のアマチュアカメラマンや夫婦連れで散策する方々で賑わっておりました。

 

12-8丈六寺

 

駐車場はお寺の手前を土手下に降り、境内東側の公衆トイレ横に10台ほど駐車できます。

あと1週間ほどですが、近場で充分楽しめます。

 

12-8丈六寺

 

〒771-4263       徳島県徳島市丈六町丈領2

 

088-645-0334  徳島駅からバスで40  北側に専用駐車場10台有